事例集

子どもは学校よりも家庭で多くのことを学ぶ“子どもが伸びる家”親子のコミュニケーションが親子のコミュニケーションが自然に生まれる空間「学校選びよりも、家選びが大事」深谷氏の揺るがぬ信念を弊社が形に。

身の回りのことを自分で調べ、学ぶ意欲を引き出す。そんな「調べ学習」を提案した「深谷メソッド」で知られる深谷圭助先生が、京都に新居を構えました。 そこには、教育者であり、家族の絆を何より大切にする、ひとりの父親でもある深谷氏ならではのまなざしが隅々に活かされています。

コンセプト

「子どもは学校よりも家庭で多くのことを学ぶ」と考える深谷氏の新居は、蔵書スペースを中心に、親子のコミュニケーションが自然に生まれるように配慮がなされました。

◇食べて、学び、語らう食卓にこそお金をかける ◇2階への通り道に父親のポジションをつくる ◇四季折々の行事を暮らしに取り入れる ◇周囲の自然や文化的環境も家づくりの一部

コンセプトポイント家の中に家族みんなの図書館を。天井までの本棚が深谷家の「図書館」。子どもは自然に好きな本に手を伸ばすようになる。

外観

リビングルーム「桃ちゃん、今日はどんな絵本にしようか?」 そんな深谷先生の言葉に、自分で本棚に向かって『はらぺこ あおむし』を選んできた2歳の桃圭ちゃん。この本棚が、深谷家のリビングの主役です。 深谷氏が新居を建てることを考え始めたのは、昨年双子の友清くんと仁清くんが生まれたのがきっかけでした。

本棚は前面のマガジンラックで、絵本の表紙を見せるようにして飾ることができ、お子様が自然に手を伸ばせるよう配慮されています。 さらにこの書斎には、深谷先生や奥様の美幸さんの蔵書も納められ、書架には大型液晶テレビも格納されていますが、前面のマガジンラックで、テレビを隠すことができる仕様となっています。

「家族の主人公は子どもであり、家族をマネジメントするのは母親、父親の役割は、外の世界を意識させること。 家族が集まるリビングに、壁一面の本棚を設置したのは、本を通して外の世界をお子様に知ってほしかったから」との事。

教育関係の古書から、料理やフラワーアレンジの本まで、本棚の中に詰め込まれた「外の世界」は、深谷家の子どもたちの目を外に向ける入口となりました。

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京都市右京区 深谷圭助 邸 ●敷地面積:133.67m2 ●延床面積:128.12m2 ●工法:木造軸組工法 ●竣工年月:2008年2月

深谷圭助 深谷圭助プロフィール
中部大学現代教育学部准教授、元立命館小学校校長、博士(教育学)。ベネッセコーポレーション辞典企画アドバイザー、小学館国語辞典編集委員。1965年生まれ。愛知教育大学卒。 名古屋大学大学院博士後期課程満期修了。愛知県刈谷市立亀城小学校教員時代に、小学1年生に国語辞典を与えて、授業や生活のあらゆる場面で辞書を引き、付箋を使って「自ら調べて考える」教育を実践する。その「辞書引き学習法」は、子どもたち自らの「学ぶ意欲」を引き出し、育てる画期的な指導法として、教育界の注目を集める。立命館小学校の設置準備室室長補佐として開校当初からの中心的メンバーとなり、2006年4月、同校教頭に、2008年4月より2010年3月まで校長に就任。

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